私の朝はいつもトイレ掃除から始まる
今日もいつものようにトイレの神様 を
口ずさみながら掃除をしていると
ふと、高校の頃のH先生の顔が浮かんできた。
H先生の表情はいつも穏やかで、目は細く垂れ下っており、
まるで仏様のような顔をしていた。
私は卒業するまでA先生が怒った姿を一度も見たことは無い。
私達の学校ではHRの前に全校生徒で掃除をする
時間があり、掃除が終わると、きれいに掃除が出来たか
先生にチェックをして貰うことになっていた。
驚くことにH先生は目視でチェックした後に
必ず、素手で便器を触ってチェックしてする。
『うん、きれいになっていますね』
仏様のような笑顔でそう言った。
それから、私の中でトイレ掃除とは
素手で触っても大丈夫だと思える位
きれいに磨くものだと強烈にインプットされた。
『綺麗に掃除しろ』
『こうしろ、ああしろ』
何でもそうだが、人は強制されたり管理されると
窮屈になるし、反発したくなるもの
一時的には良くても、自主的に継続することはない。
H先生の行為を見て感じたことは
『教える』のではなく『見せる』ということ。
私はそれからH先生が大好きになった。
子供達は大人の背中を見て成長している。
大人から発せられる
「はぁ~疲れた~」
この言葉を聞いた子供達は
大人って大変なんだ
大人って楽しくないんだ
大人になんかなりたくないと思うそうだ。
家に帰ったら、第一声でこう言いたい。
「今日も最高に楽しい一日だった」
子供はいつだって大人の背中を見ている
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