Face Nagasaki11月号に「男の美学」コーナーで取材を受けました。
以下、記事を転載します。
■タイトル:
患者を快方に導く「スーパーマン」を目指したい
患者に元気をもたらす、ウツシ継承者
■文章
日本でもめずらしい技術で、体調不良の患者を次々と快方に導く男がいる。長崎の時津町に店を構える、アトラスナチュラルセラピー長崎の渡邉潤だ。
聞き慣れない方も多いかもしれないが、渡邉は「ウツシ」という技術を使い、体調不良の患者向けに施術を行っている。
今回取材を行った1時間の間にも、次々と予約の電話が入ってくる。取材が終わったタイミングには、女性1名と高校生が施術を受けに待合室で待っており、人気の高さを感じた。
その高校生はこう語る。「野球をやっていて腰を痛めてしまい、治療に来ています。施術頻度は2週間に1回位ですね。治療後は、調子がいいですよ」
渡邉がこの仕事を始めたのは、カイロプラクティックに出会った事がきっかけだった。趣味の野球で首を痛め、施術先として、当時働いていた福祉施設のお客 さんより紹介してもらったお店が、カイロプラクティックだった。そこで受けた施術に感銘し、自らも同様に、体調が悪い人をケアしたいと強く思うようになっ た。
独立心の強い渡邉は、思い立ったら行動は速い。福岡にカイロプラクティックの技術を身につける学校がある事を知り、長崎で働く傍ら、土日を使って毎週泊まりこみで福岡まで学びに行くという生活を2年続けた。
なぜそのような行動に移せるのか。そこには、強い思いがあった。
「祖母の死をきっかけに、体調が悪くて困っている人の助けになりたい、と強く思うようになりました。自分自身も野球やっていて首が痛くヤキモキしたので、そういう体調が悪くなって困っている人の力になりたいと思いました」
決死の覚悟で体得したカイロプラクティックの技法で6年お店を営業し、今ではさらに発展させた「ウツシ」をメインとして日々、患者の施術に取り組んでいる。
ウツシとは、いわゆる自然療法の一つで、頭痛・姿勢改善・骨盤矯正・肩こりなど、体の不備の改善に効果が期待できる。
インターネットでデータのやり取りが見えないように、ウツシは見えない力が働く所も大きい。
「ドラゴンボールという漫画のシーンで、主人公の孫悟空が元気玉を作るシーンあるじゃないですか。その時に集まる気のイメージですね(笑)」
確かにエネルギッシュな人には、他人に影響する力があるように思う。会話をしていくうちに、見えないエネルギーを貰い、元気になる感覚はあるのではないだろうか。渡邉もその一人だ。
「スーパードクターKや、ブラックジャックのような、スーパーマンになりたいですね(笑)今後も、体調に困った患者の施術を続けていきたいです。」
強い思いを持ち施術を続ける彼に、男の美学を感じた。