大人の頭の重さは、平均4~5キロ(Lサイズのスイカ位の重さ)もあり、その重たい頭を背骨が支えています。 背骨は33階建てのタワーのような構造になっていて、一番上で直接頭を支えているのが、第一頚椎(通称アトラス)です。 その背骨の中でも首は通称、脳と身体の“もろい橋”と呼ばれています。 その“もろい橋”首は7つの骨で構成され重さが4~5キロある頭を支えています。非常にバランスがわるいのですが、にもかかわらず他の骨に比べると、大変よく動き大きく曲げたり、捻ったり、向きを変えたり出来ます。 そして、外界からの全ての衝撃や刺激は、この首に終結されているのではないかと思われます。また、そればかりではなく、内的にも非常にデリケートでストレスや情緒的緊張に敏感で、しばしば感情やマイナーな精神状態にも激しく反応します。 体の「総合司令部」にあたる脳からの命令・伝達が背骨を通って、全身へと送られていっています。また、全身の情報が背骨を通って、脳へ伝達されています。 体の構造上不安定な上に、第一・第二頚椎の間には、衝撃を吸収するクッションの役目となる椎間板がありません。 つまり首は、脳と体の橋渡しの役目をしている大事なところなのです。 そのため、第一・第二頚椎はズレやゆがみが生じやすくなり、そこに妨害が生じてきます。